新型コロナウイルスの影響が長期化する中で、集客に関して悩まれている方も多いと思います。「外出自粛要請」や「リモートワーク」などで以前よりも家で過ごす時間が圧倒的に増え、インターネットでの情報を得る機会も増えています。そのため、ホームページやSNSによる情報更新のようにウェブ上でできる集客対策は効果的だといえます。
そこで、注目したいのがコンテンツマーケティング 。
2014年頃からコンテンツマーケティングという言葉は日本でも盛り上がりをみせていますが、今回は当社で実際に行なっている歯科医院でのコンテンツマーケティングの成功事例をご紹介しながらコンテンツマーケティングの有用性についてまとめていきたいと思います。
まずはじめに、コンテンツマーケティング について解説します。
目次
●コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは簡単に言うと、効果的に集客するマーケティング手法のことです。既存の顧客や潜在顧客に対して有益なコンテンツを提供することで、潜在顧客の育成やファン化を促します。そして、最終的に商品購入などの目標達成(コンバージョン)につなげるという仕組みです。
情報を届けるという点では、コンテンツマーケティングと広告は非常に似ていますが、同じ情報でも従来の広告の中には、伝えたい情報が一方的で押し付けられたように感じてしまい、うまく伝わらない場合があります。
それに対し、コンテンツマーケティングの一つであるブログ記事や、知識、ノウハウ系のSNSから得る情報は、読者自身が自発的に得る情報なので有益な情報として受け入れやすくなります。
読者により多くみてもらうためには検索順位UP!!
まず情報を多くの方に見てもらう為には、検索エンジンでの検索順位UPが有効です。検索エンジンとは、Yahoo!(ヤフー)やGoogle(グーグル)に代表される、インターネット上のさまざまなコンテンツを探すサービスの総称です。
国内外ともに「Google」がシェア1位。Googleが検索順位を評価する際にはいくつもの「アルゴリズム」によって複合的に評価されています。
「アルゴリズム」とは、プログラミングにおいて使われる用語で、コンピューターで計算を行う際の「計算方法」のことを言います。Googleでは検索順位を決めるための手順・ルールを作り、検索結果を表示させる仕組みが出来上がっています。この検索順位を決めるためのルールが「Googleアルゴリズム」です。
●Googleアルゴリズムで評価されたコンテンツは質の高いコンテンツの証
Googleアルゴリズムは200種類以上の要素で構成されていると言われていますが、その中の基礎となる考え方としてE–A–Tというものがあります。
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
Googleアルゴリズムで高評価を得るには、この3つを強化する事が大切です。ユーザーが求める情報は、社会や文化の変化によって日々変わっていきます。Googleアルゴリズムもユーザーのニーズに合わせられるように日々更新しています。
そして昨年、2020年の12月にアルゴリズムのさらに核となるコアアルゴリズムのアップデート(システムや情報を最新のものにすること)が行われました。通常のアップデートよりも検索順位の入れ替わりが大きくなります。
Googleアルゴリズムに低く評価されてしまえば、順位が大幅に下がってしまうことも考えられます。Googleに高く評価されるためには、どのような点を意識したら良いのでしょうか?
●ユーザー目線の質の高いコンテンツは高く評価される
今回のコアアップデートではどのようなことに気をつけていけば良いのでしょうか。重視されている3つのポイントをまとめました。
1.コンテンツの独自性
2.モバイルでの使いやすさ
3.ユーザー目線であること
Googleは、ユーザーにとって有益である情報を高く評価します。ユーザー目線の質の高いコンテンツを提供できればGoogleからの評価が高まるのでホームページの検索順位がグッとアップする可能性が高いです。
しかし、コンテンツマーケティング において順位ばかりにこだわりすぎてはいけません。コンテンツはあくまでも読み手に対して書くもの。読み手にとって有益かどうかを軸に書くべきです。
読み手にとって情報がわかりやすく、丁寧で、見やすいこの点が必須です。読者のためを意識した「質の高いコンテンツ」にすることが結果的にGoogleからの評価UPに繋がります。
歯科医院におけるコンテンツマーケティング には患者さん目線を意識するべき
歯科医院におけるコンテンツマーケティングでは、読者が患者さんや見込み患者さんに置き換えられると思います。
患者さんが何を求めているのかを知り、その内容を記事にまとめることができれば患者さんにとっても有益な情報が手に入り、歯科医院にとっても記事を通して存在を知ってもらえるきっかけとなります。
そして、患者さんの目線に立った情報を専門家としての立場で信頼のある情報を提供することで、歯科医院としての信頼感も増していくのではないかと考えます。
歯科医院におけるコンテンツマーケティング のメリットにはこの他にどんなものがあるのでしょうか。3点のポイントに分けてご紹介していきます。
●歯科医院におけるコンテンツマーケティングのメリット
1.コンテンツを資産として蓄積できる
コンテンツは、Web上に残り続けるため有益な情報として残すことができる。チェアサイドで実際に記事を見せて患者さんに情報を提供することも可能です。
2.有益な情報を提供することで信頼感と愛着が沸く
有益な情報を提供することで歯科医院に対する信頼度がアップします。読み手が「いつもこの歯医者さんは有益な情報をくれる」という認識になる事で愛着が沸くようになります。
3.自然と歯の知識やサービスへの理解を促し行動を喚起する
コンテンツは自分で見つけた情報なのでスムーズに受け入れてもらいやすいです。記事を読み続けてもらうことで歯に対する理解を促して、定期検診など痛み以外の来院きっかけに繋がります。
他者から与えられた情報よりも自分自身で興味をもち、行動するという事で一時的ではなく継続的な行動になる可能性も高いです。
そして、当社が伝えたい歯科医院におけるコンテンツマーケティング 最大のメリット。それは、スタッフの教育ができるという点です。「コンテンツマーケティング で教育?」と意外に思われた方もいると思います。
以下では、その疑問について解説します。
コンテンツマーケティングの大きなメリットは、スタッフ教育になるということ
当社が担当する歯科医院さんでは、コンテンツマーケティングの一つとしてホームページ内でブログ記事を発信しています。読み手にとって有益な情報を提供するために当社では、歯科衛生士さんに記事の内容を考えてもらっています。必要な情報を実際に調べてもらう事で、知識を自然と身に付けることができています。
記事制作は1人のスタッフだけが担うわけではなく、順番に担当しています。スタッフ全員に必ず回ってくるようにしているので歯科医院全体としての知識の底上げにつながっています。他のスタッフが担当した記事も必ず一人ひとりが目を通し、共有しているので知識の統一化も図れます。
提供出来る情報を統一できれば、どの患者さんに対しても安定したサービスを提供することにつながります。患者さん目線に立ったサービスの一つとしてもコンテンツマーケティング は良いアイデアかもしれません。
●当社のコンテンツマーケティング成功事例
当社が携わらせていただいている歯科医院さんでは、ホームページ内の特定の記事が評価を受けて、着実なページビュー数の増加につながっています。コツコツと記事に向き合い、有益な情報提供を続けていった結果だと思います。
諦めずに患者さんの為に情報発信し、共有していくことで資産として残り続けていく。これだけでも十分価値のある事だと思いますが、始めた当初よりも何十倍のページビュー数増加というさらに大きな価値を生み出して、その結果としてより多くの方に記事を通して歯科医院さんの存在を知っていただけています。
諦めずにコツコツ続けていくことが大きな価値になる
何事も諦めずにコツコツと積み重ねることは大切だと思います。
コンテンツマーケティング においてもこのコツコツ努力していく事が大切です。すぐに結果は出ないとしても諦めずに続けていく事で、着実に資産は増えて行きます。
続けていくことは想像以上に大変ですが、それ以上に得られるものが多いのは確かです。諦めずに続けていった先には、きっと大きな実りを実感できるでしょう。
当社は、これからも歯科医院さんと一緒に手を取り合いながらコツコツ頑張って成長していきたいと思っています。そして、成長した先の大きな実りを一緒に喜び合えるそんな存在でありたいなと思います。
●まとめ
歯科医院におけるコンテンツマーケティング には、従来の広告では打ち出せないメリットがたくさんあります。そして、コンテンツマーケティング だけでなく何をしていくのにも相手の立場に立って行動することが大切だと改めて感じます。
「患者さんのために何か出来ることがないのだろうか」
「もっとうちの医院について知ってもらいたい」
この両面をカバーするのにコンテンツマーケティングは、有効だと思います。もちろん、コンテンツマーケティング は歯科医院さんだけでなく他の業種の方にもメリットのあるマーケティング 手法の一つです。
今後は、スタッフ教育の一つとして「コンテンツマーケティング」を取り入れてみてはいかがでしょうか。